相続手続きは自分でできる?自分でやる範囲と専門家に頼むべきケース

相続手続きを自分でやる範囲と専門家に頼むケースを解説する記事のアイキャッチ

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親が亡くなって、『相続の手続きって、専門家に頼まず自分でできるのかな』と考えている方も多いですよね。

結論から言うと、遺産相続の手続きの多くは自分でできます。ただ、相続税の申告が必要なケースや、相続人どうしで話がまとまらないケースは、専門家に頼んだほうが安全です。

この記事を読めば、自分でやる範囲と、頼むべきかの判断の目安が分かります。

目次

相続手続きは自分でできる?結論

先に結論
  • 戸籍集め、銀行の手続き、相続登記は、時間をかければ自分でやれます。
  • 相続税の申告は自分でもできますが、土地や株がある時は難しくなります。
  • 相続人どうしで揉めている時は、自分たちだけで進めるのは大変です。
  • 迷ったら、手続きごとに「自分でやる」「頼む」を分けて考えましょう。

相続手続きは、専門家しかできないものではありません。法律上、相続人が自分でやってよい手続きがほとんどなんです。

『でも、書類の書き方も分からないし…』と不安になりますよね。

実は、銀行や法務局の窓口は、相続人本人からの問い合わせにも丁寧に答えてくれます。時間に余裕があれば、一つずつ進められます。

全体の流れは相続手続きの流れで確認しておくと、迷いにくくなります。

自分でやる場合の範囲と難しさ

手続きごとに、自分でやる時の難しさを並べてみました。

手続き自分でできるか主な相談先
死亡届・年金・健康保険できる市区町村・年金事務所
戸籍集め・相続人の確定できる(時間がかかる)行政書士・司法書士
預貯金の解約・名義変更できる行政書士・司法書士
遺産分割協議書の作成できる(揉めていなければ)行政書士・弁護士
相続登記(不動産の名義変更)できる(書類が多い)司法書士
相続税の申告できるが難しいことも税理士
相続人どうしの交渉・調停当事者として対応弁護士
相続手続きを自分でやれる手続きと、専門家に頼みたい手続きに分けて示した図解

特に手間がかかるのは戸籍集めです。亡くなった人の出生から死亡までの戸籍をそろえる必要があるので、本籍地を何度も移していると大変なんです。

ただ、2024年3月1日から戸籍証明書の広域交付が始まり、本籍地以外の市区町村の窓口でも、まとめて戸籍を請求できるようになりました。

自分でやる時は、次の順番で進めるとスムーズです。

自分で相続手続きを進める順番
  1. 遺言書があるか確認する
  2. 戸籍を集めて相続人を確定する
  3. 財産と借金を一覧にする
  4. 相続人全員で分け方を話し合い、遺産分割協議書を作る
  5. 銀行・不動産・株などの名義変更をする
  6. 相続税がかかる場合は10か月以内に申告・納付する

専門家に頼むべきケース

自分でやれるとはいえ、次のような場合は専門家に頼んだほうが早く、安全に進みます。

専門家への依頼を考えたいケース
  • 相続税がかかりそうで、土地や非上場株式がある
  • 相続人が多い、または連絡がとれない相続人がいる
  • 相続人どうしで分け方がまとまらない
  • 借金が多そうで、相続放棄を考えている
  • 仕事が忙しく、平日に役所や銀行へ行けない

例えば、こんな会話になることもあります。

「銀行の手続きは自分でやれたけど、土地の評価がさっぱり分からない」
「じゃあ相続税の申告だけ税理士に頼もうか」

こんなふうに、全部を頼むのではなく、難しいところだけ頼む方法もあるんです。

誰に何を頼めるかは、資格で決まっています。相続税の申告は税理士、登記は司法書士、交渉や調停の代理は弁護士です。詳しくは相続税とはもあわせて見てみてください。

特に相続税は、基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超えると申告が必要です。土地がある、財産の種類が多い、申告期限まで時間がない。そんな方は、相続税に慣れた税理士に相談すると安心です。

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自分でやる時に気をつけたいこと

『とりあえず預金を下ろして葬儀代にあてよう』と思う方もいますよね。

ただ、借金が多い可能性がある時は注意が必要です。財産を使ったり処分したりすると、相続放棄ができなくなることがあります。

期限がある手続きも確認しておきましょう。相続放棄は相続の開始を知った時から3か月以内、相続税の申告は10か月以内、相続登記は取得を知った日から3年以内です。

銀行の手続きでは、戸籍の束を銀行ごとに出し直すのが大変ですよね。法務局で「法定相続情報一覧図の写し」を無料で交付してもらえば、戸籍の束の代わりに使えるので、手続きが一気に楽になります。

『同じ書類を何度も集め直すのはつらい…』という方は、早めに取っておくと安心です。

認知症の相続人がいる場合は、遺産分割協議の進め方が変わります。認知症の人の相続も確認してみてください。

よくある質問

遺産相続は自分でやっても問題ありませんか?

問題ありません。相続手続きの多くは相続人が自分でできます。ただし相続税の申告や揉めている時の交渉は難しいので、必要な部分だけ専門家に頼む方法もあります。

自分で相続手続きをすると、どれくらい時間がかかりますか?

財産の種類や相続人の人数によって変わります。戸籍集めに時間がかかりやすいので、相続税の申告期限の10か月から逆算して早めに動きましょう。

相続税の申告も自分でできますか?

できます。ただし土地の評価や特例の判断が必要な場合は計算が難しくなります。申告に不安があれば税理士に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 相続手続きの多くは自分でできる
  • 手間がかかるのは戸籍集めと相続登記、難しいのは相続税の申告
  • 揉めている、土地や株がある、期限が近い時は専門家に頼む
  • 全部を頼まず、難しい部分だけ頼む方法もある
相続の手引き

相続の手引き 編集部

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