相続の準備|生きているうちにやっておくべき生前対策

相続の準備は親が生きているうちに始めるを解説する記事のアイキャッチ

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親が元気なうちに相続のことを話しておきたいけれど、『何から手をつければいいの?』と迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、相続の準備は「財産を一覧にする」「相続人を確かめる」「相続税がかかるか試算する」の3つから始めるのが近道です。そのうえで、遺言書や生前贈与など、必要な対策を選びます。

この記事では、生きているうちにやっておきたい準備を順番に見ていきます。

目次

相続の準備は何から始める?

先に結論
  • まずは財産と借金の一覧(財産目録)を作ります。
  • 戸籍で相続人が誰かを確かめておきます。
  • 基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)と比べて、相続税がかかりそうか試算します。
  • 揉めそうなら遺言書、相続税がかかりそうなら生前贈与や生命保険を検討します。

『相続の話なんて縁起でもない』と親に言われそう、と感じる方もいますよね。

ただ、親が亡くなってからでは、どこに口座があるのか、借金があるのかを調べるだけで大変です。生きているうちに聞いておけば、家族の負担がぐっと減ります。

相続の準備の進め方
  1. 預金・不動産・株・保険・借金を一覧にする
  2. 戸籍で相続人を確かめる
  3. 相続税がかかりそうか試算する
  4. 分け方の希望を家族で話す
  5. 必要に応じて遺言書・生前贈与・生命保険を使う
相続の準備の進め方を、財産の一覧づくりから対策の選択まで順番に示した図解

財産の一覧づくり

金融機関名と支店、不動産の所在地、保険会社名が分かるだけでも助かります。ネット銀行やネット証券は通帳がないので、特に書き出しておいてもらいましょう。

「通帳がない口座ってある?」
「ネット証券に少しだけあるよ。メモしておくね」

こんな一言の会話で、後の手間が大きく変わるんです。

相続人の確認

前の結婚での子や、養子がいると、相続人が増えます。親が元気なうちに戸籍を取っておくと、思わぬ相続人に後で驚くこともありません。相続人の範囲は法定相続人とはで確認できます。

生きているうちに相続税を試算する

例えば、母と子2人が相続人になるケースで、父の財産が6,000万円だとします。

項目金額
遺産の合計6,000万円
基礎控除(相続人3人)4,800万円
課税遺産総額1,200万円
相続税の総額120万円

法定相続分で分けたと仮定すると、母600万円、子300万円ずつです。速算表で母60万円、子30万円ずつ、合計120万円になります。

母が法定相続分どおり半分を相続すれば、配偶者の税額軽減で母の税額は0円です(申告は必要)。子2人は30万円ずつ納める計算になります。

『うちは財産なんて大したことない』と思っていても、自宅の土地を入れると基礎控除を超えることも。一度は数字で確かめておきましょう。計算の流れは相続税とはで解説しています。

試算してみて基礎控除を超えそうなら、生前贈与や生命保険の使い方で税額が変わります。土地がある、相続人が多い、という家は、早めに税理士に試算してもらうと対策を選びやすくなります。

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生前にできる主な対策

遺言書を書いておく

相続人どうしで揉めそうな時は、遺言書が役立ちます。自筆証書遺言は、法務局の保管制度(手数料1通3,900円)を使えば検認が不要です。公正証書遺言は公証役場で作り、こちらも検認はいりません。

生前贈与

暦年贈与なら、受け取る人ごとに年110万円まで贈与税がかかりません。ただ、2024年1月1日以降の贈与から、亡くなる前最長7年分の贈与は相続財産に足し戻されます(相続や遺贈で財産を受け取る人が対象)。

孫など相続人でない人への贈与は、原則として足し戻しの対象外です。

生命保険の非課税枠

相続人が受け取る死亡保険金は、500万円×法定相続人の数まで相続税がかかりません。先ほどの例なら、1,500万円までが非課税です。

認知症への備え

親が認知症になると、遺言書を書いたり、財産を動かしたりするのが難しくなります。備え方は認知症の人の相続も参考にしてみてください。

家族で話す時のコツ

『親にどう切り出せばいいか分からない』という方も多いはずです。

いきなり「財産はいくら?」と聞くより、「もしもの時に困らないように、口座だけ教えて」と頼むほうが話しやすいです。

親の希望を聞く場を作るつもりで話してみてください。兄弟がいる場合は、全員がそろう時に話すと、後で『聞いていない』という行き違いを防げます。

不動産の名義を確かめておく

実家の土地が祖父の名義のまま、というケースは意外と多いです。親が元気なうちに登記事項証明書を取り、名義が誰になっているか確かめておきましょう。

名義が古いままだと、親の相続の時に祖父の相続人全員と話し合う必要が出てきます。

よくある質問

相続の準備は何歳ごろから始めればいいですか?

決まった年齢はありませんが、親が元気で判断がしっかりしているうちに始めるのが安心です。財産の一覧づくりだけでも早めにしておきましょう。

親が生きているうちに相続することはできますか?

相続は亡くなった時に始まるので、生きているうちに相続はできません。生前に財産を渡したい時は、贈与を使います。

生前対策でまずやることは何ですか?

財産と借金の一覧を作ることです。一覧があれば、相続税の試算や遺言書の作成にもそのまま使えます。

まとめ

この記事の要点
  • 相続の準備は、財産の一覧、相続人の確認、相続税の試算から
  • 揉めそうなら遺言書、税金がかかりそうなら生前贈与や生命保険
  • 暦年贈与は年110万円まで非課税、ただし最長7年分の足し戻しに注意
  • 親の判断がしっかりしているうちに始める
相続の手引き

相続の手引き 編集部

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