ゆうちょ銀行の相続手続きに期限はある?銀行・JAの手続き期限

銀行・ゆうちょ銀行・JAバンクの相続手続きに期限があるかを解説する記事のアイキャッチ

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親の口座の相続手続き、忙しくて後回しになっている。ゆうちょ銀行やJAバンクの口座もあるけれど、いつまでに手続きしないといけないのか気になりますよね。

結論から言うと、銀行の相続手続きそのものに法律上の期限はありません。ただ、相続放棄や相続税の申告など、他の手続きの期限に引っぱられる「実質的な期限」があります。放置した時に起きることも含めて見ていきます。

目次

銀行の相続手続きに期限はある?

先に結論

銀行・ゆうちょ銀行・JAバンクの相続手続きに、法律で決まった期限はありません。ただし、相続放棄は知った時から3か月以内、相続税の申告は知った日の翌日から10か月以内です。預金の残高はこれらの判断に必要なので、遅くとも数か月以内には残高の確認を始めておくのが安心です。

『期限がないなら、ゆっくりでいいの?』と思う方も多いはずです。実は、預金の手続きは他の期限と深くつながっているんです。

関係する期限内容銀行手続きとの関係
相続放棄(3か月以内)借金が多い時に家庭裁判所へ申述残高を見て、放棄するかを判断する
準確定申告(4か月以内)亡くなった人の所得税の申告年金や利息の入金を確認する
相続税の申告(10か月以内)遺産が基礎控除を超える時亡くなった日の残高証明書が必要
遺産分割(10年)10年を過ぎると特別受益・寄与分を主張できない分け方を決めないと払い戻しが進まない
銀行の相続手続きに法律上の期限はないが、相続放棄・相続税の申告などの期限から逆算して進める流れを示した図解

例えば、父が亡くなり母と子2人が相続するケース。基礎控除は4,800万円です。預金や自宅の合計がこれを超えそうなら、10か月以内の申告に向けて残高証明書を早めに取る必要があります。

放置するとどうなる?

銀行の口座は、亡くなったことを伝えると凍結されます。凍結中は、公共料金の引き落としなども止まります。

10年以上入出金などの取引がない預金は、休眠預金になります。2009年1月以降に最後の取引があった預金が原則の対象です。ただ、休眠預金になった後も、取引のあった金融機関で引き出すことができます。

それでも、時間がたつほど書類集めや相続人の確認は大変になります。相続人の誰かが亡くなると、さらに相続人が増えることもあるんです。

ゆうちょ銀行・JAバンクの相続手続きで気をつけること

ゆうちょ銀行の場合

ゆうちょ銀行は、窓口で相続の申し出をして、必要書類の案内を受ける流れです。郵便局の窓口から手続きを始められます。

注意したいのは、2007年10月1日の郵政民営化より前に預けた定額郵便貯金などです。これらは休眠預金の対象外で、別のルールで扱われます。古い通帳や証書が出てきたら、早めに窓口に確認しておきましょう。

相続税の申告で使う書類は 相続税申告の必要書類一覧 で確認できます。相続の申し出と一緒に残高証明書も請求しておくと、二度手間になりません。

JAバンクの場合

JAバンクも、銀行と同じく法律上の期限はありません。手続きは、口座のあるJAの窓口で行います。

『JAには貯金だけでなく、出資金もあった』という家庭も多いですよね。組合員としての出資金は、貯金とは別の手続きになることがあります。窓口で、貯金と出資金の両方を確認してみてください。

「JAの貯金って、相続税の対象になるの?」
「なりますよ。銀行の預金と同じく、亡くなった日の残高で計算します」

遺産分割の前にお金が必要な時は

葬儀費用や当面の生活費で、すぐにお金が必要なこともありますよね。

遺産分割の前でも、1金融機関ごとに「相続開始時の預金額×1/3×その相続人の法定相続分」、上限150万円まで単独で払い戻せる制度があります。

例えば、ある銀行に600万円の預金があり、子2人が相続人なら、1人あたり600万円×1/3×1/2で100万円まで払い戻せます。

払い戻しの前に確認したいこと
  • 相続放棄の可能性がないか(使うと放棄できなくなることがある)
  • 他の相続人に、引き出すことを伝えたか
  • 引き出したお金の使い道を記録しておけるか

払い戻したお金を使うと、相続放棄ができなくなることがあります。借金がありそうな時は、先に財産の全体を確かめましょう。

『葬儀代くらいなら大丈夫だろう』と自己判断せず、迷ったら家庭裁判所や弁護士に聞いてみてください。

休眠預金のくわしいルールは、金融庁の休眠預金の案内 で確認できます。期限の全体は 遺産相続の期限一覧 にまとめています。

預金のほかに不動産もあって、遺産が基礎控除を超えて相続税がかかりそうなら、申告期限に間に合うよう早めに税理士へ相談しておくと安心です。

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よくある質問

ゆうちょ銀行の相続手続きは何年後でもできますか?

法律上の期限はなく、何年後でも手続きはできます。ただ、民営化前の定額郵便貯金などは別のルールがあるので、古い証書があれば早めに確認しましょう。

銀行の相続手続きは、相続税の申告より先にするべきですか?

申告には亡くなった日の残高証明書が必要なので、残高証明書の請求は早めにしておきましょう。払い戻し自体は、遺産分割がまとまってからでもかまいません。

休眠預金になったら、相続人は受け取れないのですか?

受け取れます。休眠預金になった後も、取引のあった金融機関で引き出すことができます。

まとめ

この記事の要点
  • 銀行・ゆうちょ銀行・JAバンクの相続手続きに法律上の期限はない
  • 相続放棄の3か月、相続税の申告の10か月から逆算して残高を確認する
  • 10年以上取引がない預金は休眠預金になるが、後から引き出せる
  • 遺産分割前でも、1金融機関あたり上限150万円まで払い戻せる
相続の手引き

相続の手引き 編集部

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