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『相続税の期限を過ぎてしまった。延滞税っていくらかかるの?』と焦っていませんか。
結論から言うと、2026年中の延滞税は、納期限の翌日から2か月以内なら年2.8%、それを過ぎると年9.1%です。この記事を読むと、自分の場合の延滞税を計算する方法と、これ以上増やさないためにやることがわかります。
相続税の延滞税とは?いつからかかる?
相続税の延滞税は、申告・納付の期限(相続の開始を知った日の翌日から10か月以内)までに納めなかった時に、遅れた日数に応じてかかる利息のような税金です。割合は2026年1月1日から12月31日までの期間で、2か月以内が年2.8%、2か月を過ぎた日以後が年9.1%です。
延滞税は、期限に遅れた日数に応じて自動的にかかります。税務署からの通知を待たずに、本来の相続税とあわせて納めるものなんです。
延滞税がかかるのは、次のような場合です。
- 期限内に申告したが、期限までに納付しなかった
- 期限を過ぎてから申告した(期限後申告)
- 申告後に財産の漏れが見つかり、修正申告をした
- 税務署から更正・決定を受けた
申告期限の数え方は相続税の申告期限・納付期限はいつまで?で確認できます。
相続税の延滞税の割合(税率)
延滞税の割合は、原則として年7.3%と年14.6%です。ただ、2021年1月1日以後は、毎年決まる「延滞税特例基準割合」をもとにした低い割合が使われています。
| 期間 | 2か月以内 | 2か月を過ぎた日以後 |
|---|---|---|
| 原則 | 年7.3% | 年14.6% |
| 2026年1月1日〜12月31日 | 年2.8% | 年9.1% |
| 2022年1月1日〜2025年12月31日 | 年2.4% | 年8.7% |
| 2021年1月1日〜12月31日 | 年2.5% | 年8.8% |
『2か月を過ぎるとこんなに上がるの?』と驚きますよね。そうなんです。2か月を境に割合が3倍以上になるので、遅れたと気づいたら、とにかく2か月以内に納めるのが大事なところです。
最新の割合は、国税庁 No.9205 延滞税についてで確認できます。
相続税の延滞税の計算方法と計算例
延滞税は、次の式で計算します。
延滞税 = 納めるべき相続税 × 延滞税の割合 × 遅れた日数 ÷ 365日
2か月以内の期間と、2か月を過ぎた期間は分けて計算し、合計します。
延滞税は本来の相続税だけにかかります。加算税には延滞税はかかりません。
計算例1: 30日遅れた場合
例えば、相続税300万円を、期限から30日遅れて2026年中に納めたケースです。
300万円 × 2.8% × 30日 ÷ 365日 = 6,904円(端数処理の前)
計算例2: 90日遅れた場合
同じ300万円を90日遅れて納め、最初の2か月が61日だった場合はこうなります。
| 期間 | 計算 | 延滞税 |
|---|---|---|
| 最初の61日(年2.8%) | 300万円 × 2.8% × 61 ÷ 365 | 14,038円 |
| 残りの29日(年9.1%) | 300万円 × 9.1% × 29 ÷ 365 | 21,690円 |
| 合計 | 35,728円 |

30日なら7,000円弱でも、90日で約5倍に増えています。2か月を過ぎた分が重くのしかかるのがわかりますよね。
実際の納付額は、法律の決まりで端数を切り捨てて計算します。細かい端数処理まで合わせたい時は、税務署に確認してみてください。
修正申告の時は計算期間が短くなる特例がある
申告から時間がたってから財産の漏れが見つかることもありますよね。
期限内に申告していて、法定申告期限から1年を過ぎてから修正申告や更正があった場合は、延滞税の計算期間から一定の期間が除かれます。期限後申告をしていた場合も、申告書の提出から1年を過ぎた後の修正申告なら同じ扱いです。
ただし、財産を隠すなど不正があって重加算税がかかる場合は、この特例は使えません。
- 遺産分割がまとまるまで、申告も納付も止めてしまう
- 申告だけして、納付を後回しにする
- 2か月を過ぎてから、ようやく動き始める
- 財産の調べ漏れがあり、後から修正申告になる
どれも「とりあえず待つ」ことで日数が積み上がるパターンです。分からないことがあっても、まずは手を動かし始めておきましょう。
相続税の延滞税の計算ツールはある?
国税庁のホームページには延滞税の計算画面がありますが、対象は所得税と個人事業者の消費税です。相続税には使えません。
相続税の延滞税は、上の計算式で自分で計算するか、Excelに「税額 × 割合 × 日数 ÷ 365」の式を入れて計算するのが手軽です。2か月の境目の日をまたぐ場合は、期間を分けて入力しておきましょう。
延滞税だけじゃない|相続税の「罰金」にあたる加算税
『相続税の罰金はいくら?』と調べる方も多いはずです。
実は、相続税に罰金という名前の税金はありません。ただ、期限を守らなかったり、少なく申告したりすると、延滞税とは別に加算税がかかることがあります。
| 名前 | かかる場面 |
|---|---|
| 延滞税 | 納付が遅れた日数に応じてかかる |
| 無申告加算税 | 期限までに申告しなかった |
| 過少申告加算税 | 申告した税額が少なかった |
| 重加算税 | 財産を隠すなど、仮装・隠ぺいがあった |
加算税の割合は、状況によって変わります。延滞税や加算税は、相続税の計算で遺産から差し引くこともできません。
延滞税を増やさないためにやること
延滞税を小さくするコツはシンプルで、1日でも早く納めることです。
- 財産と借金をざっと一覧にし、相続税がかかるかを確かめる
- できるだけ早く期限後申告をする
- 申告と同時に相続税と延滞税を納める
- 一括で払えない時は、延納(分割払い)を税務署に相談する
納付は、納付書を使って金融機関や税務署の窓口でできます。ほかの納め方は相続税の納付方法にまとめています。
例えばこんな場面です。
「遺産分割がまとまるまで、申告は待った方がいいよね?」
「待つと延滞税が増えるよ。いったん法定相続分で申告して、分割見込書を出しておけばいいんだって」
遺産分割がまとまらない時は、法定相続分で仮に申告し、「申告期限後3年以内の分割見込書」を出しておくのが基本です。こうしておけば、分割後に配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例を使い直せます。
期限がもう過ぎている、または迫っている、土地があって評価に時間がかかる、という場合は、すぐに税理士に相談すると申告までの日数を短くできます。遅れた日数がそのまま延滞税になるので、相談は早いほど有利です。
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よくある質問
相続税の延滞税はいつから計算しますか?
法定納期限(相続の開始を知った日の翌日から10か月以内)の翌日から、実際に納付する日までの日数で計算します。
相続税を分割で払う時も延滞税はかかりますか?
税務署に延納が認められた場合は、延滞税ではなく利子税がかかります。延納の許可を受けずに遅れた分には延滞税がかかります。
延滞税は申告をすれば止まりますか?
止まりません。延滞税は納付するまで日数に応じてかかるので、申告と同時に納めるのがいちばん手堅い対策です。
まとめ
- 相続税の延滞税は、10か月の期限を過ぎて納めた時に日数に応じてかかる
- 2026年中の割合は、2か月以内が年2.8%、2か月を過ぎると年9.1%
- 計算式は「相続税 × 割合 × 日数 ÷ 365」で、2か月の前後で分けて計算する
- 国税庁の延滞税の計算画面は相続税には使えない





