相続の調停を申し立てられたら|相手が嘘ばかりの時の対処法

相続の調停を申し立てられた時の対処法を解説する記事のアイキャッチ

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ある日、家庭裁判所から遺産分割調停の書類が届いた。しかも申立書には、事実と違うことばかり書いてある。『いきなり調停なんて、どうすればいいの?』と頭が真っ白になりますよね。

結論から言うと、調停は裁判のように勝ち負けを決める場ではなく、調停委員を通して話し合う場です。相手の嘘には感情でぶつからず、証拠と書面で淡々と伝えていくのが、結局は近道です。

この記事を読めば、調停を申し立てられた時にまずやること、嘘ばかりの相手への向き合い方、まとまらなかった時の流れが分かります。

目次

相続の調停を申し立てられたら最初にやること

先に結論
  • 遺産分割調停は、家庭裁判所で調停委員が間に入って進める話し合いです。
  • 呼出しを無視せず、指定された期日に出席するか、事前に裁判所へ連絡しておきましょう。
  • 申立書の内容で事実と違う点は、証拠を添えて書面で伝えます。
  • 話し合いがまとまらず調停が不成立になると、自動的に審判に移り、裁判官が分け方を決めます。

申し立てられた側にとって、調停の呼出しはショックですよね。ただ、調停は相手を罰する手続きではありません。

調停では、調停委員がそれぞれの言い分を交代で聞き、合意できる分け方を探していきます。相手と同じ部屋で言い合う場面は多くありません。

まずは届いた書類を全部読んで、期日と裁判所の場所を確認しておきましょう。

書類の中に、照会書や回答書が入っていることもあります。期限までに返送するよう書かれていれば、分かる範囲で記入して出しておきます。

あわせて、手元にある資料も集め始めておくと安心です。遺産の一覧、親の通帳、不動産の資料、これまでのやり取りのメモなどです。

「何から手を付ければいい?」と迷ったら、申立書に書かれている遺産の一覧と、自分が知っている遺産を見比べるところから始めてみてください。抜けている財産や、評価額がおかしい財産に気づけることがあります。

『仕事があって行けない』という場合も、黙って休むのは避けたいところです。裁判所に連絡して事情を伝え、期日の調整や書面の提出で対応できないか相談してみてください。

欠席が続くと、あなたの言い分が調停委員に届かないまま進みます。最終的に審判になれば、裁判官は出された資料をもとに判断します。

相手が嘘ばかり言う時はどう伝える?

申立書に「生前に多額の援助を受けていた」「親の預金を勝手に使った」などと書かれていると、腹が立ちますよね。

ここが大事なところです。調停委員は、どちらが正しいかを声の大きさでは判断しません。証拠があるかどうかを見ています。

証拠と書面で反論する

事実と違う点は、項目ごとに分けて書面にまとめておきましょう。

反論の準備でそろえたいもの
  • 親の通帳の写しや取引履歴(お金の動きの確認)
  • 介護や送金の記録、領収書
  • 親とのやり取りが分かる手紙やメール
  • 不動産の登記事項証明書や固定資産税の通知書

例えば、こんな伝え方なら調停委員も整理しやすくなります。

「申立書の3ページの『毎月20万円もらっていた』は事実と違います。通帳の写しを出しますので確認してください」

『相手の嘘を全部ひっくり返したい』と思う気持ちは自然です。ただ、細かな言い争いを全部続けると、調停が長引くことも。結論に影響する点を優先して反論するほうが、結果的に早くまとまります。

なお、相続開始から10年を過ぎると、特別受益や寄与分を主張できなくなり、原則として法定相続分で分けることになります。

調停で「勝つ」とはどういうことか

相続調停で勝つという言い方をよく聞きます。実は、調停は合意で終わるので、どちらかが勝つ仕組みではないんです。

目指したいのは、法律上の取り分を踏まえて、自分が納得できる分け方で合意することです。取り分の目安は遺産相続の分配方法、もめやすい場面は相続トラブルの事例で確認できます。

遺産分割調停の申立てから成立または審判までの流れを示した図解

調停がまとまらない時と、弁護士に頼む目安

調停で合意できれば、調停調書が作られ、その内容で遺産を分けます。合意できず不成立になると、自動的に審判に移ります。

ちなみに、自分から調停を申し立てる場合の費用は、被相続人1人につき収入印紙1,200円分と、裁判所ごとに決まった郵便切手です。

相手に弁護士がついている、遺産に不動産や非上場株式がある、嘘の主張が多くて書面作りが追いつかない。こんな時は、弁護士に代理を頼むと負担がかなり軽くなります。

また、遺産分割の結果によっては相続税の申告や修正が必要になります。遺産が基礎控除を超えそうなら、相続税の計算は税理士に相談しておくと安心です。

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調停で合意した後の書類作りは遺産分割協議書の書き方も参考にしてみてください。

よくある質問

調停に一度も行かないとどうなりますか?

話し合いが進まず、調停は不成立になりやすくなります。その後は審判に移り、出された資料をもとに裁判官が分け方を決めるので、言い分を伝えないまま結論が出るおそれがあります。

相手と顔を合わせずに済みますか?

調停では調停委員が当事者から交代で話を聞くのが一般的です。顔を合わせたくない事情があれば、申立て後でも裁判所に伝えて相談してみてください。

調停の途中で合意しなくてもいいですか?

調停は合意が前提なので、納得できない案に合意する必要はありません。ただし、不成立になると審判に移ることは知っておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 遺産分割調停は、調停委員を通して話し合う手続きで、勝ち負けを決める場ではありません。
  • 申し立てられたら書類を読み、期日に出席するか裁判所へ連絡しておきましょう。
  • 相手の嘘には、証拠を添えた書面で項目ごとに反論します。
  • 不成立になると自動的に審判に移り、裁判官が分け方を決めます。
相続の手引き

相続の手引き 編集部

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