相続を弁護士に頼んで失敗?依頼のデメリットと後悔しないための注意点

「弁護士選びの失敗」を解説する記事のアイキャッチ

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『兄弟と揉めて弁護士に頼んだのに、思ったように進まない』『費用ばかりかかって後悔している』。相続で弁護士に依頼した方から、こんな声を聞くこともありますよね。

結論から言うと、弁護士に頼んで失敗したと感じる原因の多くは、依頼前の確認不足と、頼む相手・頼む内容のずれです。この記事では、よくある失敗のパターンと、後悔しないための注意点が分かります。

目次

相続で弁護士に頼んで失敗する4つのパターン

先に結論

相続を弁護士に頼んで「失敗した」と感じる主なパターンは、(1)取り分に比べて費用が高くつく費用倒れ、(2)進み具合が見えず対応が遅いと感じる、(3)相手が身構えて関係がこじれる、(4)相続税の申告など税金の対応が別に必要になる、の4つです。依頼前に、費用の見積もり・進み具合の報告のしかた・税理士との連携を確認しておくと、多くは防げます。

相続を弁護士に頼んで失敗する4つのパターンと、それぞれの防ぎ方を示した図解
失敗のパターンよくある原因依頼前にできること
費用倒れ取り分が小さいのに報酬が高い見積もりで手取りを試算する
対応が遅い進み具合の報告がない報告の頻度と連絡手段を決める
関係がこじれるいきなり弁護士名の通知が届く最初の連絡の仕方を相談する
税金の対応が漏れる弁護士は相続税申告を扱わない税理士との連携を確認する

1. 費用倒れになった

弁護士の費用は、相談料・着手金・成功報酬などに分かれ、事務所ごとに決め方が違います。

例えば、争っている遺産の額が小さいと、取り戻せた金額のかなりの部分が報酬に消えてしまうこともあるんです。

『こんなにかかるなら、自分で話し合えばよかった』とならないよう、依頼前に「この結果になった時、手元にいくら残るか」を見積もってもらいましょう。

2. 対応が遅いと感じる

「遺産相続の弁護士は遅い」という声はよく聞きます。

実際には、相手の返事待ちや、家庭裁判所の調停の日程の間隔で時間がかかることも多いです。ただ、途中経過の連絡がないと、依頼した側は不安になりますよね。

依頼する時に、こう聞いてみてください。

「進み具合は、どのくらいの頻度で、どんな方法で教えてもらえますか?」

それでも連絡がない時は、担当者に状況の説明を求めることができます。どうしても合わなければ、別の弁護士に替えることもできます。

3. 相手との関係がこじれた

弁護士に頼むと、相手に「弁護士名の通知書」が届くのが一般的です。

『そこまでするのか』と相手が身構えて、話し合いの余地がなくなることもあります。兄弟の関係を残したい場合は、最初の連絡をどんな形にするか、弁護士と相談してみてください。

もちろん、相手が話し合いに応じない、財産を隠している疑いがあるといった場合は、弁護士に入ってもらう意味は大きいです。

4. 税金の対応が別に必要だった

ここが見落としやすいところです。

相続税の申告は税理士の仕事で、弁護士の担当は遺産分割の交渉や調停の代理です。揉めている間も、相続税の申告期限(相続の開始を知った日の翌日から10か月以内)は止まりません。

遺産分割がまとまらなければ、法定相続分で分けたと仮定して申告し、「申告期限後3年以内の分割見込書」を出しておく必要があります。これを知らずに期限を過ぎると、延滞税などがかかることもあるんです。

専門家ごとの役割は税理士・司法書士・弁護士・行政書士の違いで確認できます。

弁護士を雇った方がいいケース

失敗例ばかり見ると不安になりますが、弁護士に頼むべき場面もはっきりあります。

弁護士への依頼を考えたいケース
  • 相続人どうしの話し合いがまとまらず、調停や審判になりそう
  • 遺言の内容に納得できず、遺留分侵害額請求をしたい(相続開始と侵害を知った時から1年で消滅)
  • 相手が財産を使い込んでいる疑いがある
  • 相手方がすでに弁護士を立てている

逆に、揉めていない場合は、弁護士ではなく税理士や司法書士に頼んだ方が費用を抑えられることもあります。依頼の判断は相続を弁護士に相談すべきケースもあわせて読んでみてください。

揉めていなくても、相続税がかかりそうな場合は、申告の準備を早めに始めておくことが大事です。土地がある、相続人が多いといった場合は、税理士に財産の評価と申告を頼んでおくと、期限に追われずに済みますよ。

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よくある質問

相続を弁護士に頼むデメリットは何ですか?

費用がかかること、相手が身構えて関係がこじれる場合があること、相続税の申告は別に税理士に頼む必要があることなどです。

遺産相続の弁護士の対応が遅い時はどうすればいいですか?

まず担当の弁護士に進み具合と今後の見通しを確認しましょう。説明に納得できなければ、別の弁護士に替えることもできます。

揉めていない相続でも弁護士を雇った方がいいですか?

揉めていなければ、多くの場合は弁護士でなくても進められます。相続税の申告は税理士、相続登記は司法書士が担当します。

まとめ

この記事の要点
  • 弁護士に頼んで失敗する主な原因は、費用倒れ・対応の遅さ・関係の悪化・税金の対応漏れ
  • 依頼前に、手取りの見積もりと報告の頻度を確認する
  • 揉めていても相続税の申告期限は止まらない
  • 調停や遺留分の請求など、争いがある時は弁護士に頼む意味が大きい
  • 相続税の申告は税理士の担当なので、連携を確認しておく
相続の手引き

相続の手引き 編集部

相続・相続税の制度と手続きを、公的機関の公開情報をもとにわかりやすく解説しています。 公式サイト

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