神奈川県の相続相談先|相続税・登記・放棄の窓口と司法書士・税理士の探し方

神奈川県で相続登記や相続税の相談先を探す方向けの記事のアイキャッチ

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神奈川の実家を相続することになったけれど、名義変更を誰に頼めばいいのか分からない。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、家や土地の名義変更(相続登記)は司法書士、相続税は税理士、家族でもめているなら弁護士が相談先です。そして神奈川県は、同じ県内でも住所によって法務局・家庭裁判所・税務署の担当がかなり細かく分かれています。

この記事を読めば、神奈川県で相続を進める時の窓口と、誰に何を頼めばいいかが分かります。

目次

神奈川で相続登記を頼むなら、司法書士で合っている?

先に結論

はい。家や土地の名義を変える相続登記は、司法書士が代理で申請できる手続きです。神奈川県の不動産は横浜地方法務局の本局・支局・出張所が地域ごとに担当していて、申請先は「不動産がある場所」で決まります。相続税がかかりそうなら税理士、遺産の分け方でもめているなら弁護士にも相談しておきましょう。

『登記くらい自分でできないの?』と思う方もいますよね。

実は、相続登記は自分で申請することもできます。ただ、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集めたり、申請書を作ったりと、慣れていないと手間がかかるんです。

例えば、こんな相談はよくあります。

「親が横浜と藤沢に土地を持っていたんですが、登記は1か所でまとめてできますか?」
「申請先は不動産ごとに決まるので、横浜市中区なら本局、藤沢市なら湘南支局です。司法書士に頼めば両方まとめて任せられますよ」

2024年4月1日からは相続登記が義務になりました。不動産を相続したと知った日から3年以内に登記が必要で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象です。詳しくは 相続登記の義務化とは で解説しています。

誰に何を頼めばいい?

頼みたいこと相談先
相続登記(家・土地の名義変更)司法書士
相続税の計算・申告税理士
遺産分割の交渉・調停弁護士
相続放棄の書類作成・代理司法書士・弁護士
戸籍の収集・遺産分割協議書の作成行政書士

相続税の申告は税理士だけができる仕事です。登記と税金の両方がからむ時は、司法書士と税理士の両方に話を通しておくと、書類の集め直しが減ります。

神奈川県の相続手続きの窓口一覧

神奈川県の主な窓口は次のとおりです。県内には支部・支局・税務署が多いので、ここでは本庁・本局と主な窓口だけを載せています。

手続き主な窓口所在地
相続放棄・遺言の検認・遺産分割調停横浜家庭裁判所(本庁)横浜市中区
同上(相模原市・座間市)横浜家庭裁判所 相模原支部相模原市中央区
同上(川崎市)横浜家庭裁判所 川崎支部川崎市川崎区
相続登記・法定相続情報一覧図横浜地方法務局(本局)横浜市中区
相続税の申告亡くなった方の住所地の税務署(県内18署)各地
死亡届・戸籍・固定資産税市区町村役場各市区町村
神奈川県で相続の手続きごとに家庭裁判所・法務局・税務署・市区町村役場のどこへ行くかを示した図解

家庭裁判所は「本庁+4つの支部」

相続放棄や遺言書の検認は、亡くなった方の最後の住所地を担当する家庭裁判所に申し立てます。神奈川県の担当は次のとおりです。

家庭裁判所担当する地域
横浜家庭裁判所(本庁・横浜市中区)横浜市、鎌倉市、藤沢市、茅ケ崎市、大和市、海老名市、綾瀬市、寒川町
相模原支部(相模原市中央区)相模原市、座間市
川崎支部(川崎市川崎区)川崎市
横須賀支部(横須賀市)横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町
小田原支部(小田原市)小田原市、平塚市、秦野市、厚木市、伊勢原市、南足柄市、足柄上郡・足柄下郡の町、大磯町、二宮町、愛川町、清川村

ここで意外なのが、平塚市や厚木市が小田原支部の担当になっている点です。『近いから横浜の本庁でいいだろう』と思って書類を送ると、出し直しになることも。

相続放棄の期限は、相続の開始を知った時から3か月以内です。費用は申述人1人につき収入印紙800円と郵便切手、戸籍などの取得費がかかります。詳しくは 相続放棄とは を読んでみてください。

法務局は、横浜市内も区ごとに分かれている

横浜地方法務局は、本局のほかに支局・出張所が地域ごとに不動産登記を担当しています。

法務局不動産登記を担当する地域
本局(横浜市中区)横浜市中区・西区・南区
神奈川・金沢・青葉・港北・戸塚・栄・旭の各出張所横浜市のそのほかの区
川崎支局・麻生出張所川崎市
相模原支局相模原市
湘南支局鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町
横須賀支局横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町
西湘二宮支局平塚市、小田原市、秦野市、南足柄市、大磯町、二宮町、足柄上郡・足柄下郡の町
厚木支局厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村
大和出張所大和市、海老名市、座間市、綾瀬市

こうして見ると、家庭裁判所と法務局で担当の組み方が違うのが分かりますよね。例えば座間市は、家庭裁判所は相模原支部、法務局は大和出張所です。

法定相続情報一覧図は、法務局で無料で交付してもらえます。銀行や相続税の申告で、戸籍の束の代わりに使えるので便利です。

税務署は県内に18署

相続税の申告書は、亡くなった方の住所地を担当する税務署に出します。神奈川県には税務署が18あり、横浜市だけで7署、川崎市には3署あります。

期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。お住まいの地域の担当は、国税庁の「税務署所在地・案内(神奈川県)」で確認してみてください。

相続税がかかるかの目安と、税理士に頼むと楽なケース

相続税は、遺産の合計が基礎控除を超えた時にかかります。基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。

例えば、夫が亡くなり、妻と子2人が相続するケースで、遺産が8,000万円だったとします。

計算の段階金額
基礎控除(3,000万円+600万円×3人)4,800万円
課税される部分(8,000万円−4,800万円)3,200万円
妻の法定相続分(1,600万円)にかかる税額190万円
子1人の法定相続分(800万円)にかかる税額80万円ずつ
相続税の総額350万円

妻が法定相続分どおりに相続すれば、配偶者の税額軽減で妻の税額は0円になります。ただ、この軽減は申告して初めて使えるので気をつけてください。

神奈川県は地域によって土地の評価が高くなりやすく、『うちは普通の家だから関係ない』と思っていても、自宅の土地だけで基礎控除に近づくこともあります。

税理士に頼むと楽なのはこんな人

  • 横浜・川崎など路線価の高いエリアに土地がある
  • 自宅の土地で小規模宅地等の特例を使いたい
  • 賃貸アパートや複数の不動産がある
  • 申告期限の10か月まで、あまり時間が残っていない

こうしたケースは、相続税に慣れた税理士に任せると、土地の評価や特例の判断で迷う時間が減ります。特例が使えるかどうかは、税理士に確認しておきましょう。

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知り合いに税理士がいない、どこに頼めばいいか分からない。そんな方も多いですよね。
土地や自宅がある、相続人が多いといった場合は、相続税の申告に慣れた税理士に早めに相談すると、手続きがぐっと楽になります。

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神奈川県で無料で相続の相談ができる公的な窓口

市役所・区役所の無料相談

神奈川県内の大きな市では、市役所や区役所で専門家の無料相談を行っています。

  • 横浜市:市民相談室で弁護士の法律相談のほか、司法書士の相談(相続・登記など)も予約制で受けられる
  • 川崎市:各区役所で弁護士相談と司法書士相談(相続・遺言・不動産登記など)を行っている
  • 相模原市:各区役所の市民相談室で、弁護士の法律相談と司法書士相談を行っている

そのほかの市町村でも法律相談をしていることがあります。開催日や受付方法は変わるので、市町村のホームページで確認してから予約してみてください。

市ごとの詳しい窓口は、横浜市の相続相談先、川崎市の相続相談先、相模原市の相続相談先 にまとめています。

そのほかの窓口

  • 法テラス:収入などの条件に当てはまれば無料の法律相談が使える
  • 税務署の電話相談センター:相続税の一般的なルールを質問できる
  • 神奈川県内の税理士会・司法書士会・弁護士会:相談会を行っていることがある

『無料相談で全部解決できるの?』と期待しすぎないことも大切です。相談時間は短いことが多いので、相続人の顔ぶれと財産の一覧をメモして持っていくと話が早く進みます。

無料相談の上手な使い方は 相続の無料相談はどこでできる? で紹介しています。

よくある質問

神奈川県内に住んでいた親の相続登記は、どこの法務局ですか?

相続登記は、亡くなった方の住所ではなく不動産がある場所の法務局に申請します。神奈川県内は横浜地方法務局の本局・支局・出張所が地域ごとに担当しているので、公式サイトの管轄一覧で確認してみてください。

平塚市に住んでいた親の相続放棄は、どこの家庭裁判所ですか?

平塚市は横浜家庭裁判所の小田原支部の担当です。厚木市・伊勢原市・秦野市なども小田原支部です。

司法書士に相続税の申告も頼めますか?

いいえ、相続税の申告は税理士の仕事です。登記は司法書士、相続税は税理士と分けて頼むのが基本です。

まとめ

この記事の要点
  • 神奈川で家や土地の名義変更をするなら、相続登記は司法書士に頼める
  • 相続登記は不動産がある場所の法務局へ。横浜市内も区ごとに担当が分かれる
  • 家庭裁判所は本庁と4支部。平塚市や厚木市は小田原支部の担当
  • 相続税は亡くなった方の住所地の税務署へ、10か月以内に申告
  • 横浜市・川崎市・相模原市では、弁護士や司法書士の無料相談を予約制で受けられる
相続の手引き

相続の手引き 編集部

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