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沖縄の実家の親が亡くなって、土地や家の名義を変えたい。相続放棄も考えているけれど、司法書士に頼めばいいのか、どこの家庭裁判所なのかも分からない。そんな方も多いはずです。
結論から言うと、相続登記と相続放棄の書類づくりは司法書士に頼めます。相続税の申告は税理士の仕事です。沖縄は本島と宮古・八重山で窓口が分かれるので、まずは亡くなった方の住所と実家の場所を確かめましょう。
この記事では、沖縄県内の窓口と、司法書士・税理士への頼み方をお話しします。
沖縄で相続を司法書士に頼むと、何をしてもらえる?
沖縄で相続を司法書士に頼むと、実家や土地の相続登記の申請、相続放棄の申述書の作成、戸籍集めや法定相続情報一覧図の取得を任せられます。相続登記は不動産がある場所の那覇地方法務局(本局・支局・宜野湾出張所)、相続放棄は亡くなった方の住所地の那覇家庭裁判所(本庁・名護・沖縄・平良・石垣の各支部)が担当です。遺産が「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超えそうなら、相続税の申告は税理士に頼みます。
『登記って、本当に今すぐやらないといけないの?』と思いますよね。
相続登記は、2024年4月1日から義務になりました。取得を知った日から3年以内に申請が必要です。それより前の相続も対象で、2027年3月31日までか、知った日から3年以内の遅い方が期限です。
沖縄では、祖父母の代から名義が変わっていない土地も珍しくありません。相続人が何代にもわたって増えていると、戸籍集めだけでも大変なんです。
こうした時は、戸籍集めから登記の申請までを一度に頼める司法書士に相談すると、手間がぐっと減りますよ。
司法書士・税理士・弁護士・行政書士、沖縄ではどう選ぶ?
『専門家がたくさんいて、誰に頼めばいいのか分からない』という方も多いですよね。目安を表にしました。
| 専門家 | 頼めること | 沖縄でよくある場面 |
|---|---|---|
| 司法書士 | 相続登記の申請、相続放棄の書類作成、法定相続情報一覧図の取得 | 祖父母名義のままの土地の名義を変えたい |
| 税理士 | 相続税の申告、土地の評価、特例の判断 | 那覇市内に土地や賃貸物件がある |
| 弁護士 | 遺産分割の交渉・調停の代理、遺留分の請求 | 親族が多く、分け方で意見が割れている |
| 行政書士 | 戸籍の収集、遺産分割協議書の作成 | 不動産がなく、預金の分け方は決まっている |
例えば、こんな相談がよくあります。
「宮古島の祖父名義の土地を、那覇に住む私が相続します。那覇の司法書士に頼めますか?」
「頼めますよ。法務局は宮古島支局ですが、郵送やオンラインで申請できます」
相続放棄の期限は、相続の開始を知った時から3か月以内です。費用は申述人1人につき収入印紙800円と郵便切手などで、司法書士に書類作成を頼むこともできます。
相続人どうしで分け方がまとまらない時は、弁護士の出番です。話し合いで決まらなければ、家庭裁判所の調停に進みます。詳しくは 相続の相談はどこにする? を読んでみてください。
沖縄県で相続手続きをする窓口一覧
沖縄県の家庭裁判所は那覇家庭裁判所、法務局は那覇地方法務局、税務署は沖縄国税事務所の管内にある6署です。主な市の窓口を表にまとめました。
| 市 | 家庭裁判所 | 法務局(相続登記) | 税務署(相続税) |
|---|---|---|---|
| 那覇市 | 本庁(那覇市) | 本局(那覇市) | 地域により那覇税務署(那覇市)または北那覇税務署(浦添市) |
| 糸満市・豊見城市・南城市 | 本庁(那覇市) | 本局(那覇市) | 那覇税務署 |
| 浦添市 | 本庁(那覇市) | 宜野湾出張所 | 北那覇税務署(浦添市) |
| 宜野湾市 | 沖縄支部(沖縄市) | 宜野湾出張所 | 沖縄税務署(沖縄市) |
| 沖縄市・うるま市 | 沖縄支部(沖縄市) | 沖縄支局 | 沖縄税務署(沖縄市) |
| 名護市 | 名護支部(名護市) | 名護支局 | 名護税務署(名護市) |
| 宮古島市 | 平良支部(宮古島市) | 宮古島支局 | 宮古島税務署(宮古島市) |
| 石垣市 | 石垣支部(石垣市) | 石垣支局 | 石垣税務署(石垣市) |

町村部は、裁判所・法務局・国税庁の管轄一覧で担当を確認してみてください。
沖縄ならではの注意点
浦添市は、相続放棄が那覇の本庁、登記が宜野湾出張所、相続税が北那覇税務署です。一方で宜野湾市は、相続放棄が沖縄市の沖縄支部になります。隣どうしの市でも、家庭裁判所が違うんです。
久米島町や座間味村など、那覇から船や飛行機で渡る島の相続も、家庭裁判所は那覇の本庁、登記は那覇の本局の担当です。島から何度も通うのは大変なので、郵送で進められる手続きは郵送を使いましょう。
沖縄県内の税務署は、申告書を郵送する時の宛先が那覇市の合同庁舎にまとめられています。宛先は国税庁の沖縄国税事務所のページで確認してみてください。
窓口が決まるルール
- 家庭裁判所(相続放棄・遺言の検認・遺産分割調停):亡くなった方の最後の住所地
- 法務局(相続登記・法定相続情報一覧図):不動産がある場所
- 税務署(相続税の申告):亡くなった方の住所地
- 市町村役場(死亡届・戸籍):死亡届は死亡を知った日から7日以内
沖縄で相続税がかかるかの目安と、税理士に頼むと楽なケース
相続税の申告が必要かどうかは、遺産の合計が基礎控除を超えるかで決まります。基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。
例えば、夫が亡くなり、妻と子3人が相続するケースです。遺産は9,000万円とします。
基礎控除は5,400万円なので、課税される部分は3,600万円です。法定相続分で分けると、妻1,800万円・子600万円ずつ。妻は税率15%で220万円、子は10%で60万円ずつなので、相続税の総額は400万円になります。
| 遺産の額 | 相続人 | 基礎控除 | 相続税の総額 |
|---|---|---|---|
| 5,000万円 | 妻と子3人 | 5,400万円 | 0円(申告不要) |
| 9,000万円 | 妻と子3人 | 5,400万円 | 400万円 |
妻が遺産の半分を相続すれば、配偶者の税額軽減で妻の分は0円です。子3人で合わせて200万円を納める計算になります。
ただ、配偶者の税額軽減は申告して初めて使えます。税額が0円になる場合でも、申告は必要なんです。
『司法書士さんに頼めば、相続税もやってもらえる?』と思いますよね。相続税の申告は税理士の仕事なので、次のような場合は税理士に頼むと楽に進みます。
- 那覇市など路線価のある地域に土地がある
- 賃貸住宅や貸している土地があり、評価のしかたが分からない
- 実家の土地で小規模宅地等の特例(330㎡まで80%減額)を使いたい
- 県外や離島に住んでいて、申告期限の10か月までに何度も通えない
特例が使えるかは、要件を満たすかを税理士に確認しておきましょう。
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知り合いに税理士がいない、どこに頼めばいいか分からない。そんな方も多いですよね。
土地や自宅がある、相続人が多いといった場合は、相続税の申告に慣れた税理士に早めに相談すると、手続きがぐっと楽になります。

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沖縄県で無料で相続の相談ができる公的な窓口
『いきなり事務所に行く前に、無料で話を聞きたい』という方もいますよね。
那覇市の特別相談
那覇市では、市内にお住まいの方を対象に、専門家による無料の「特別相談」を行っています。弁護士の法律相談では相続も扱い、司法書士の相談では登記や相続の手続き、税理士の相談では税金について聞けます。
どれも予約制です。日時は変わることがあるので、那覇市のホームページで確認してみてください。
そのほかの窓口
- 沖縄県の司法書士会・弁護士会・税理士会でも相談会を行っていることがある
- 法テラス:収入などの条件に当てはまれば無料の法律相談が使える
- 税務署の電話相談センター:相続税の一般的なルールを質問できる
那覇市以外の市町村でも、無料相談を行っていることがあります。お住まいの市町村のホームページで確認してみてください。窓口ごとの使い分けは 相続の無料相談はどこでできる? にまとめています。
よくある質問
沖縄で相続放棄をする時は、どこの家庭裁判所に出しますか?
亡くなった方の最後の住所地を担当する那覇家庭裁判所の本庁・支部です。那覇市・浦添市は本庁、宜野湾市・沖縄市・うるま市は沖縄支部、名護市は名護支部、宮古島市は平良支部、石垣市は石垣支部です。
宮古島や石垣島の土地の相続登記は、本島の司法書士にも頼めますか?
頼めます。登記の担当は宮古島支局・石垣支局ですが、司法書士は郵送やオンラインで申請できます。島に何度も渡らずに進められることが多いです。
沖縄で相続税の申告書を郵送する時は、どこに送りますか?
沖縄県内の税務署は、郵送の宛先が那覇市の合同庁舎にまとめられています。提出先の税務署は亡くなった方の住所地で決まるので、国税庁の沖縄国税事務所のページで宛先と担当を確認してみてください。
まとめ
- 相続登記・相続放棄の書類は司法書士、相続税の申告は税理士の仕事
- 相続放棄は那覇家庭裁判所の本庁と名護・沖縄・平良・石垣の4支部が担当
- 浦添市は相続放棄が本庁、宜野湾市は沖縄支部と、隣の市でも家庭裁判所が違う
- 妻と子3人で遺産9,000万円なら、相続税の総額は400万円の計算
- 那覇市の特別相談では、弁護士・司法書士・税理士に無料で相談できる




