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港区のマンションや預金、株式を残して親が亡くなった。財産が大きいぶん、相続人の間で意見が割れたり、相続税の額に驚いたりすることもありますよね。
結論から言うと、もめごとの交渉は弁護士、相続税の計算と申告は税理士に分けて相談するのが基本です。この記事では、港区の窓口と、弁護士・税理士の頼み分けが分かります。
港区で相続を弁護士に相談すべきなのはどんな時?
遺産の分け方で相続人の意見がまとまらない、遺言の内容に不満がある、生前に特定の相続人だけが多額の贈与を受けていた。こうした「相手との調整」が必要な時は弁護士に相談します。財産が多くて相続税の計算が複雑な時は、税理士にも早めに声をかけておきましょう。
遺産の額が大きいほど、1%の違いでも金額の差が大きくなります。そのぶん、話し合いがこじれやすいんです。
例えば、こんな会話が出てきたら要注意です。
「兄さんは生前に家を買ってもらったんだから、その分は差し引くべきでしょ」「それとこれとは話が別だよ」。
生前の贈与を遺産分割でどう扱うか(特別受益)は、相続人同士では決着がつきにくい話題です。2023年4月1日施行の改正民法で、相続開始から10年を過ぎると特別受益や寄与分を原則として主張できなくなりました。
『いずれ話し合えばいい』と先送りにすると、言えたはずのことが言えなくなることも。もめそうだと感じたら、弁護士に一度相談しておくと安心です。
港区で相続手続きを進める窓口一覧
港区に住所があった人の相続では、次の窓口が担当です。裁判所・法務局・国税局の公式ページで管轄を確認しています。
| 手続き | 窓口 | 所在地・管轄 |
|---|---|---|
| 相続放棄・遺言書の検認・遺産分割調停 | 東京家庭裁判所(本庁) | 千代田区 |
| 相続登記・法定相続情報 | 東京法務局港出張所 | 港区内の不動産を管轄 |
| 相続税の申告 | 芝税務署・麻布税務署 | いずれも港区(地区で担当が分かれる) |
| 死亡届の後の手続き・戸籍 | 港区役所 | 港区 |
税務署は芝と麻布の2つ
東京国税局の案内では、港区の税務署は次のように分かれています。
| 税務署 | 担当する地区 |
|---|---|
| 芝税務署 | 港区のうち芝地区 |
| 麻布税務署 | 港区のうち麻布、赤坂地区 |
ここで一つ注意があります。品川税務署は港区高輪にありますが、担当しているのは品川区の一部です。港区に住んでいた人の相続税を品川税務署に出すわけではないので、気をつけてください。
最新の管轄は東京国税局の税務署所在地・案内(東京都)で確認できます。
家庭裁判所は東京家庭裁判所の本庁
裁判所の管轄区域表では、港区を含む23区は東京家庭裁判所の本庁(千代田区霞が関)が担当です。相続放棄・遺言書の検認・遺産分割調停はここで扱います。
法務局は港出張所
東京法務局の管轄区域一覧では、港区内の不動産登記は港出張所の担当です。相続登記は2024年4月1日から義務になり、取得を知った日から3年以内に申請が必要です。くわしくは相続登記の義務化で確認できます。

弁護士と税理士、港区の相続ではどう頼み分ける?
財産が大きい相続では、弁護士と税理士の両方が関わることがよくあります。それぞれの役割を先に知っておくと、相談がスムーズです。
『弁護士に頼めば税金のことも全部見てもらえる?』と考える方もいますよね。相続税の申告は税理士だけができる仕事なので、もめごとと相続税が両方あるなら、二人の専門家に並行して相談する形になります。
| 場面 | 主な担当 |
|---|---|
| 遺産分割の交渉・調停、遺留分の請求 | 弁護士 |
| 相続税の計算・申告、財産の評価 | 税理士 |
| マンション・土地の相続登記 | 司法書士 |
| 戸籍の収集、遺産分割協議書の作成 | 行政書士 |
財産の評価は税理士の腕の見せどころ
港区の相続では、マンションや上場株式、非上場株式など、評価のルールが財産ごとに違うものが含まれやすいです。
例えば、居住用の区分所有マンションは、2024年1月1日以降の相続から新しい評価方法が使われています。上場株式は、亡くなった日の終値と、その月・前月・前々月の終値平均のうち最も低い価格で評価します。
『評価の違いで、そんなに税額が変わるの?』と思うかもしれません。財産が大きい相続ほど、評価の差がそのまま税額の差になります。相続税申告の実績や、書面添付制度への対応を確かめて選んでみてください。選び方は相続に強い税理士の選び方にまとめています。
相続税の目安と、税理士に頼むと楽なケース
相続税の基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。例えば、夫が亡くなり、妻と子2人が相続するケースで計算してみます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 遺産の合計(課税価格) | 1億円 |
| 基礎控除(相続人3人) | 4,800万円 |
| 課税遺産総額 | 5,200万円 |
| 妻(1/2=2,600万円) | 2,600万円×15%−50万円=340万円 |
| 子1人(1/4=1,300万円)×2人 | 1,300万円×15%−50万円=145万円、2人で290万円 |
| 相続税の総額 | 630万円 |
妻が取得した分は、配偶者の税額軽減で1億6,000万円か法定相続分までは相続税がかかりません。ただし、適用には申告が必要です。
また、2024年1月1日以降の贈与からは、亡くなる前7年以内の贈与が相続財産に加算されるルールに変わりました(加算期間は段階的に延びます)。生前に贈与を受けていた人は、その分も含めて計算します。
マンションや株式など評価の難しい財産がある、生前贈与が多い、相続人の間で調整が必要。こんな方は、相続税に慣れた税理士に早めに相談しておくと、申告までの道筋が見えやすくなります。
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港区で無料で相続を相談できる窓口
港区では、区内在住・在勤・在学の方などを対象に、区役所の区民相談室で専門家の相談を行っています。区のホームページでは、相続に関わるものとして次の相談が案内されています。
- 法律相談(弁護士):相続・遺言などの法律問題全般
- すまいの税務相談(税理士):不動産の取得や相続・贈与など、土地・家屋に関する税の相談
- 司法書士による相談:登記や相続などの相談
- 行政書士による相談:相続・遺言などの相談
予約制のものが多く、日時や方法は変わることがあります。利用する前に、港区のホームページの「相談窓口」で確認してみてください。
このほか、収入などの条件を満たせば法テラスで弁護士の無料相談を受けられます。相続の無料窓口の使い分けは相続の無料相談はどこでできる?で紹介しています。
よくある質問
港区に住んでいた親の相続税は、どこの税務署に申告しますか?
港区は芝税務署(芝地区)と麻布税務署(麻布、赤坂地区)に分かれています。亡くなった人の住所地を担当する税務署に申告します。港区高輪にある品川税務署は品川区の一部の担当です。
生前に多額の贈与を受けた相続人がいる場合、弁護士に相談すべきですか?
遺産分割で特別受益として考慮するかどうかで意見が割れているなら、弁護士への相談を考えてみてください。相続開始から10年を過ぎると、特別受益を原則として主張できなくなります。
港区の区民相談で相続税の相談はできますか?
港区では「すまいの税務相談」で、相続や贈与など土地・家屋に関する税の相談を税理士が受け付けています。申告書の作成などは税理士への依頼になります。
まとめ
- 相続人同士の調整が必要なら弁護士、相続税の計算・申告は税理士に相談する
- 相続放棄・調停は東京家庭裁判所本庁、相続登記は東京法務局港出張所
- 港区の相続税の申告先は芝税務署か麻布税務署で、地区によって分かれる
- 妻と子2人で遺産1億円なら、相続税の総額は630万円(配偶者の軽減前)
- 区民相談室で弁護士・税理士・司法書士・行政書士の相談が受けられる




